はきだめと鶴【電子限定特典付き】
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はきだめと鶴【電子限定特典付き】

キタハラリイ

まぁ過去はアレだけど

ネタバレ
2016年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 個人的にはものすごく好き。主人公の過去を単に暗く凄惨なものとして読み進めてしまうともったいない。決して手に入らない人を本気で欲してしまった時の覚悟、その代償。そこに後悔なんてない。それほど愛した人だったってこと。対価というにはあまりにも辛いものなのに、彼と関わったことを悔やむのではなく美しい想い出として昇華してしまっている。だからこそ他人に背負ってもらう義理なんてないよね。
とはいえ、次に進むには重く付き纏ってくる過去。慕ってくる攻めに何度も揺さぶりをかけるのに、その度により求めてくる彼を最終的に捕らえたものは、死などに逃げず受け入れてきた螢の強さ。これは愛した人、愛する人への想いの強さ、深さでもあり準太と視点は違えど綺麗に映った。
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