極悪がんぼ
」のレビュー

極悪がんぼ

田島隆/東風孝広

4と5で迷ったけど

ネタバレ
2016年12月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 序盤は、基本的に後味最悪で、「ワルい俺(達)TUEEE!」な展開が続くのですが、
その序盤が終わってからが見どころ。
さすがに序盤が後味悪すぎて軌道修正が入ったのか、
若干人情ものの空気が出てきます。
といっても舞台が舞台なだけに口当たりの良い人情ものにはならず、
かといって主人公らの正義や理念、行動を安易に否定だけする気にもなれず……

裏社会の作品ながら、
単なる別世界のフィクションと切り捨てられない、心に食い込む
奇妙なリアルさがとても良い味だしています。

本間商事や温泉街の話は読みごたえがあり、好きでした。

だがしかし、
裏社会という意味では序盤の方が現実味があるとは思います。
序盤の、ひたすら後味の悪いリアル路線を貫いたverも読んでみたかったです。
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