シグナル
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シグナル

日高ショーコ

3部作1冊目。足りない時間の短編の続編も

2016年12月24日
188ページ、表題作4話(描き下ろし芦原視点の馴れ初め15p付)+言葉より強く(足りない時間に収録の感情サインの続編)、計2作品。

<1シグナル→2嵐のあと→3初恋のあとさき、そのほかにショートショート集After>
どれも1冊で読めるシリーズ。
それぞれスピンオフの連作です。
シリーズ後日談集After(33ページ)はほとんど嵐のあとの話が多いですが、本作芦原たちの未来の話もちょろっと出てきます。

すごく良かったー!
3部作の中でこの話が一番好きでした。
女っぽいわけでもないのに、美人でわがままな芦原が色っぽい~。

芦原や彼の友人たちのマイペース自己中ぷりが魅惑的(笑)。
反して、主人公の真っ直ぐな不器用さが見ていて楽しすぎる(笑)。
描き下ろしおまけは始まり前の芦原視点の話で、これも良かった。

癖ある脇役榊のスピンオフが、次の嵐のあと。

短編は学生もの。
実はこの2人には前作があり、足りない時間の1話目にその短編感情サインが収録されてます。

続きとは気づかないほどなので、前作読んでなくても違和感ないです。
素直じゃないひねくれ加減が色っぽくて、短編だけどすごく良かった。
作者さんファンなら前作収録の短編集足りない時間もぜひオススメです!

むしろ、もっとこの2人の話が読みたいっ!
作者さん、担当者さん、ぜひ渋谷三上の2人で1冊描いてください~!
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