シグナル
」のレビュー

シグナル

日高ショーコ

芦原が好み

2017年1月1日
登場人物がスピンオフして、
シグナル→嵐のあと→初恋のあとさき(全て2年後という設定)と進みますが、
どれから読んでも大丈夫。

「シグナル」は、美形なバーオーナー芦原と素直な年下サラリーマン村上のお話。
芦原の淡白なさらっとした性格が個人的に好み。
冷たいようで実は村上が好きなんだというのが行間に滲んでいるのがよいです。

このシリーズの中では、
「シグナル」の芦原と「嵐のあと」の岡田が好みなんですが、
共通してるのは、あまり難しいこと考えず(悩まず)、さらっと行動に移すところ。
とくにシリーズの短編を集めた「After」読むと実感できます。
この2人いいです。

だから私は「初恋のあとさき」よりこっちの方が好きなのですが、
総合評価は「初恋の…」方が高いんですよね。
少数派の私です。

あと日高さんの作品はどれも、
仕事をしている社会人の描写がリアル感あって好きです。

あと1話だけ「足りない時間」に収録されている「感情サイン」という
高校生カップルの続編が入ってます。
「足りない時間」の中ではこれが一番いいなと思ってたので
ここで続きが読めて嬉しいです。
総188ページ。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!