ヒューマニティ溢れるいい話 目先一杯の男

人を救うことに使命感持ってる人って、男性も女性も美しくて気高くて頭が下がってしまう。私利私欲を置いておいて、困ってる人や他人の手を必要としているところに、見返りも欲せずに、からだひとつで体当たりで対処していく。精一杯を尽くす。
両人ともそういうタイプ。ヒロインは路上に放り捨てられた犬を放置できず、彼は家庭に問題を抱える子らを放置できない。
医者としての自分が求められている、町に自分が必要な存在であることを認識して腰をおろしている。どちらも高い志で忙しく働いていてかっこいい。
そんな二人が、相手を意識してー。
医師とて人間、だが、その前にしっかり自立した人間であることが素敵。そして、子供のことも、よく想像力を働かして十二分のケア。

お似合いの二人であり、物事の優先順位が共通していて二人三脚の呼吸はぴったりと思う。
ただ、彼の、心の準備ができていなかった、それだけのことである。

人物の絵が少々地味だが、都会で派手に暮らしていることを誇るような題材ではないので、それは仕方がないと思う。