このレビューはネタバレを含みます▼
史実での結末を踏まえて読むと、壮絶に切なすぎる。
この作品の中でイブラヒムとヒュッレムは今のところ強い絆で結ばれている。
自らがスレイマン皇帝に献上し、後見しつつも恋い慕っているヒュッレムと、今後敵対していく理由が徐々に見えてきた。
子供の命が掛かると母親は最強敵なし。
負けしか待ち受けていないイブラヒムを見届ける事になってしまうのだろうか。
史実でも、自らの処刑の予感を知りつつもそれでもスレイマンへの忠義を貫いたイブラヒムだから、自らがヒュッレムの「お気ウツ」であると、自らがヒュッレムへ付けた暗殺者の手に進んで掛かると予想する。
今後どんどん切なくなってきそう。
しかし、イブラヒムの最期まで描くのだとしたら、1536年まであと12年位。(9巻現在)
何巻までつづくのかなぁ。。。
長く楽しみたいけど、早く先が読みたい!
他の皆さんのレビューで「天は赤い河のほとり」と比べ本ヒロインに共感しずらいとの意見が多いが、それもそのはず。
本作はまるで天河のヒール、ナキアとウルヒの後宮での生き様を描いているのですから。