ママがほしいの
」のレビュー

ママがほしいの

アンドリア・エドワーズ/藤原基央

親と住めない子と 子と住めない親と

2017年1月19日
臆病にもなる。二人とも、長く恋愛から遠ざかって、前のは終わりが綺麗ではなかった。

子供がママを欲しがる話は多いが、HQは、みんな素敵なママが来てくれて最後は子どももハッピーなのが良い。暖かい気持ちで読み終えることができる。

でもママの方は、子どもに会えない辛い日日が描かれていて、結構胸に痛みが走った。ベッドシーンは複数回ならどちらかはもっと量的な配分を大小つけても良かった気がする。どちらもそこそこ描かれていると、なんだかアダルト小説に近づき、実際HQがアダルトでないとは言えないが、それでも食傷気味となった。

理系出が多く、数字とにらめっこが仕事のアクチュアリー、かなりな人間付き合い苦手設定で、お父さんは分かりやすいが、子どもの描写が要である割に、こどものルックスに関心を寄せられなかった。
冒頭の登場シーンに絵の魅力もう少し追求してほしかった。

ヒロインの、子どもとの接触シーンがありきたりでなく、こどもの興味を引く魔法の話が魅力的、こどものことを思いやりながら夢を持たせる語らいのところが大変良かった。
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