健康で文化的な最低限度の生活
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健康で文化的な最低限度の生活

柏木ハルコ

底無しの黒い沼

2017年1月21日
ケースワーカーが対面できないレベルの困った受給者ではなく、「本人は真面目に頑張っている、だけど息子が...」「父親に連絡することを頑なに拒否する、実は理由が...」といった、不器用に生きる受給者について主に描かれています。ですから主人公や同期のスタッフも真摯に取り組んで問題解決の道を模索するのですが。。
結局は個の対処療法で、職員たちの労働の成果は上がっておらず、根本的な問題は何も解決していません。
そこにひどく虚しさを感じました。
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