わが愛しのホームズ
」のレビュー

わが愛しのホームズ

柿沼瑛子/ヤマダサクラコ

ロマンス小説

2017年1月26日
海外作家さん。
なんと約20年ぶりの再刊。
最初はJUNEで連載されていたもので、
ずっと再刊を待ち望まれていた作品です。

シャーロックホームズは大好きなので全部読んでいます。
本作は、ストーリー自体の違和感は無いんです。

違和感がないのがBL的に違和感…というか
なんか、本当にありそうなお話なんですよ。
ホームズとワトソンの掛け算は、最近では結構な人がやっていますが
本作は本当に上手で、展開も内に秘める感じの深い想いが伝わります。
時代考証も出来ています。
ホームズ達の時代の同性愛は罪でしたから。
なのでワトソンがホームズに対する想いを偲ばせる事も、偽装結婚も
違和感無く読めます。
翻訳も本書との差を感じさせない上手さ。

ヤマダサクラコさんの挿絵も素敵。

BLのエロやラブ盛りを好きな方には物足りないかも。

ロマンス小説みたい。
BLの気持ちで読まない方がいい。
素敵な作品です。
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