男性としての魅力 父親としての愛し方





2017年2月4日
父親に愛されなかった、愛されたいのに疎まれ続けたヒロインの境遇に、涙が出た。
夫が自分を愛してくれても娘に対する愛情が余りに足りず、一方自分は父から愛を注いでもらったから、別離を選んだ私。代わりに二倍可愛がると決めた。それが、母の私に出来ることなのだと。
でもでもこのストーリーは、母親がいない。読んでいて胸の痛みはとてつもなく大きかった。
人間に深入りできないのも無理はない。
ヒロインは親から愛を注がれなかったばかりか、友人も恋人も、結局、ヒロインの気持ちを棄てた。
受け入れてもらえない苦しみ。
父からの愛が得られない、それ故に、婚約者もヒロインの愛情表現にストレートなものを感じなかったとしたら、それは、父親からの愛情欠如が一次被害としたら、恋愛への悪影響が二次被害だ。
物語終盤で埋め合わせ的な場もあるにはあるが、その程度で彼女はこれまでの苦しみから完全に解き放たれるわけではないだろう。
このヒロインの父親は前非を悔い改めるが、大体現実は、我が子へ愛情を欠いただなんて自責の念など期待できるものではない。自らの過去の振る舞いを謝罪する、美しいお話の世界。フィクションは、それでいい。
しかし、その一方でこのドクターは、娘を良く育てており、愛情のかけ方に感心してしまう。前妻への貞操観念も強くて、一旦は人を彼女を瞬殺で惹き付けておきながら、土壇場で引き返す事の出来る人間。なんと罪な!
細やかな気遣いを普通にヒロインにやれて、しかも、とてもセクシーな魅力で、迫り方もスマート。そして、お別れ前提の付き合いにも拘わらず、たとえひとときの夢で終わっても、此迄の埋め合わせをするかのように、最大限の夢を与えてくれた。
うたかたのものと割りきっても、確かにこの日々は、夢に見た幸せとなることだろう。
ヒロインは気づく。愛されることばかりを考えてしまっていた自分に。彼女的に仕方がないのに偉い。
愛していると言ってくれた婚約者に去られて、相手のこの言葉が空虚になった事実を。
空港はHQの十八番ではないが、「異国の」ドクターとの恋愛だから、帰国したら終わり、暫くどころかもう会えない見込み高い。
でも、仕事、これからどうするんだろう、というHQあるあるの懸案が、読み手に残る。
あと、外国人はあの膝まずきプロポーズを結構やるものらしいが、シチュエーション萌えする。
夫が自分を愛してくれても娘に対する愛情が余りに足りず、一方自分は父から愛を注いでもらったから、別離を選んだ私。代わりに二倍可愛がると決めた。それが、母の私に出来ることなのだと。
でもでもこのストーリーは、母親がいない。読んでいて胸の痛みはとてつもなく大きかった。
人間に深入りできないのも無理はない。
ヒロインは親から愛を注がれなかったばかりか、友人も恋人も、結局、ヒロインの気持ちを棄てた。
受け入れてもらえない苦しみ。
父からの愛が得られない、それ故に、婚約者もヒロインの愛情表現にストレートなものを感じなかったとしたら、それは、父親からの愛情欠如が一次被害としたら、恋愛への悪影響が二次被害だ。
物語終盤で埋め合わせ的な場もあるにはあるが、その程度で彼女はこれまでの苦しみから完全に解き放たれるわけではないだろう。
このヒロインの父親は前非を悔い改めるが、大体現実は、我が子へ愛情を欠いただなんて自責の念など期待できるものではない。自らの過去の振る舞いを謝罪する、美しいお話の世界。フィクションは、それでいい。
しかし、その一方でこのドクターは、娘を良く育てており、愛情のかけ方に感心してしまう。前妻への貞操観念も強くて、一旦は人を彼女を瞬殺で惹き付けておきながら、土壇場で引き返す事の出来る人間。なんと罪な!
細やかな気遣いを普通にヒロインにやれて、しかも、とてもセクシーな魅力で、迫り方もスマート。そして、お別れ前提の付き合いにも拘わらず、たとえひとときの夢で終わっても、此迄の埋め合わせをするかのように、最大限の夢を与えてくれた。
うたかたのものと割りきっても、確かにこの日々は、夢に見た幸せとなることだろう。
ヒロインは気づく。愛されることばかりを考えてしまっていた自分に。彼女的に仕方がないのに偉い。
愛していると言ってくれた婚約者に去られて、相手のこの言葉が空虚になった事実を。
空港はHQの十八番ではないが、「異国の」ドクターとの恋愛だから、帰国したら終わり、暫くどころかもう会えない見込み高い。
でも、仕事、これからどうするんだろう、というHQあるあるの懸案が、読み手に残る。
あと、外国人はあの膝まずきプロポーズを結構やるものらしいが、シチュエーション萌えする。

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romance2 さん
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