このレビューはネタバレを含みます▼
ちょっと長いですがまんがなので分かりやすく、日本人なら読むべきだと思います。アマテラスオオミカミとか、なんとかノミコトとか、そんな名前がたくさん出てきます。海外や宗教学に興味がある人にもおすすめ。
そして、日本人がいかに1500年前から性質が全然変わっていないか再認識させられる書物でもあると思いました。無料立読みできる部分なので書いてしまいますが、西洋の神が万物を産み出すのに対し日本の神は宇宙ができてから生まれます。神話だというのになんと現実的なんでしょう笑。
そして日本が偶像崇拝を悪だとする風潮がないおかげで、こういったマンガが読めること、とてもありがたく思います。
(以降ネタバレあり)神が神を産んだり、成長し学んだり、死んだり、殺し合ったり、日本人にとっての神様というのは絶対的な正義の存在ではなく、“人間そのもの“なのではないかと思います。特定の宗教がないにもかかわらず日本がこれだけ秩序を保っていられるのは、他人の目(=神様の目)を気にするということともリンクしてくるのではないかな。