沈黙の女神
」のレビュー

沈黙の女神

もり/紫真依

すれ違いラブ

ネタバレ
2017年2月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 375ページでした。ヒロインは“話さない”のではなく“話せない”んですね~(T-T)。幼少期からかわいそうな境遇のヒロインですが、理解してくれる優しい人に囲まれているので、そこまで涙をそそるような辛い思いはしていないと思います。健気に生きているヒロインに非道な父王からの命令で嫁がされますが…ヒーローが寡黙なので、色々とこじらせてしまいます。内心モヤモヤと悩んでしまうヒロインがいじらしいです♡動物と心を通わせるファンタジーの要素が後半出てきますが、ストーリーはすんなり違和感無く、良いスパイス的な感じだったと思います。
色々と個性的で魅力的な脇役が出てきますが、個人的には、このヒロインには…喋りまくる明るい弟王子のほうが性格的に合うのでは…?(^^;)と。お互い惹かれているのになかなか距離を縮められないまま、戦争を交えてようやく心が通じるヒーローとヒロインは本当に幸せいっぱいでご馳走様!って感じです。でも、私的にイチ押しの…ヒロインの従兄弟がヒロインを思う気持ちが切ないです。ラブ描写はほぼ無し!?くらいあっさり。ベッドに入ったら場面が変わります。ヒロインが話せないのにどういうストーリーなんだろう?と思っていましたが、心情を上手く書いていて…期待を裏切らずかなり質の高い小説でした☆彡
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!