視力を失うと、前とは違う眼で人を見る

これを読む直前に、やはり男性が相手の幸せのために別れる話を読んでいて、両作品が近いと思ったが、傷を負った男性が、相手の女性を幸せにする自信がないと選択する流れは女性には辛い話。一旦失恋するわけだから。HQでなければ読めないわー、と思う。
二人がいい時期も過ごしてからの、だから、余計に。。。

結末の安堵感を別にして、こちらのストーリーは、女性が頑張る。そこが前向きで力強さもある。
自身の身の上に辛いことがあったヒロインが、彼の日常を取り戻すサポートに精一杯あたるのは、恋愛感情抜きにしたとしても、ストーリーに暖かさがある。

彼の危惧を一蹴するところも、ヒロインの生きていく力の大きさが感じとれ、男性に寄りかからず頼もしいし、男前ですらあったと思う。

海のシーン、家のシーン、小林先生が素敵な背景描写をされて、そこでの看護の生活が生き生き感じ取れた。