異国のプリンス
」のレビュー

異国のプリンス

月森雅子/ヘレン・ブルックス

頑なな女性が解かれていくのは官能的

ネタバレ
2017年4月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ この話を読んで「北風と太陽」のお話を思い出しました。一生に一度の恋と信じた恋人を病気によって奪われてしまった事で憔悴しきってしまったルイーザに、強引に迫ってくるメリックは横暴にしか思えない。そんなルイーザには少々強引でないと前を向かせもう一度自らの人生を歩ませられないのかもしれませんね。それでも、頑なな心を緩めてくれるのは陽だまりのような優しさであってほしいと願うのは個人的な趣向でしょうか。そんなところを突いたお話です。メリックの自信過剰なところがイライラとムカムカの原因ですが、ルイーザもレイラには強気で対峙している様はルイーザの心理を表しているのでじれったくもありました。
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