恋とは抗いようもなく墜ちてしまうもの





2017年4月9日
恋は自然現象で、ダメだと思って止められるものではない。そんな勢いをクライマックスに見せてくれて、人を不幸にすることになるかもしれない二人の気持ちの存在そのものが、恋愛の本質であることを端的に打ち出しているストーリー。
出会い時点の警戒など定石通りの筋運び、ところどころあまりに普通で、むしろ、父王不在の不自然がこの話のユニークさの源泉なのに、それ自体に奇妙な居心地の悪さが高まる。
人物以外の描写に他を寄せ付けない視点の魅力を持つ幾つかのコマが、ひとつの作品中に光るアリスン先生の絵柄が、この作品では発揮する場が抑えられていたように思う。
だが、ベッドシーンは流石。
子ども、ミアちゃんの、タイミングを計ったような発熱、それはそれで、子どもとはそうしたものだが、私の疑問は、滞在期間の長さから不自然なので、行きの飛行機が、とのくだりが取ってつけたように思えたところ。
小さな疑問であるし、一般的にHQはそれをいったら他にもキリがないのだが、あのヒロインの合点が、ストーリー展開の中途で読み手の私をストーリーから引き剥がした。
笑いをとる場面の顔が大きいところも、少し我に帰りそうになった。
出会い時点の警戒など定石通りの筋運び、ところどころあまりに普通で、むしろ、父王不在の不自然がこの話のユニークさの源泉なのに、それ自体に奇妙な居心地の悪さが高まる。
人物以外の描写に他を寄せ付けない視点の魅力を持つ幾つかのコマが、ひとつの作品中に光るアリスン先生の絵柄が、この作品では発揮する場が抑えられていたように思う。
だが、ベッドシーンは流石。
子ども、ミアちゃんの、タイミングを計ったような発熱、それはそれで、子どもとはそうしたものだが、私の疑問は、滞在期間の長さから不自然なので、行きの飛行機が、とのくだりが取ってつけたように思えたところ。
小さな疑問であるし、一般的にHQはそれをいったら他にもキリがないのだが、あのヒロインの合点が、ストーリー展開の中途で読み手の私をストーリーから引き剥がした。
笑いをとる場面の顔が大きいところも、少し我に帰りそうになった。

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romance2 さん
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