春へ【電子限定版】
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春へ【電子限定版】

朝丘戻

理解者

2017年4月11日
画家にとって、自分の作品の真の理解者は純粋に得難く救われる存在だと思うけど、それが息子ほど年の離れた同性。しかも、過去に縁のあった人の子ども。
工藤の観念的に赦せないことであっても、過去の出来事の1つ1つが、今に繋がっている。抗えない、でもとても自然な必然性や運命を、感じます。
『春恋』『秋色』にチラッとお目見えした工藤(や、その絵)の印象とは、随分違う姿が描かれているように感じました。それこそが、アキや美里と、十希との“見る目”の違いなんでしょうね。
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