嫌みで埋め尽くされた前半百年の恋も冷める





2017年4月23日
彼の迫りかたは尋常じゃない。弟の婚約者を排除するなら、もっとさっぱりしたやり方だってあったはず。
被害者なのに加害者みたく扱われてヒロインが傷つけられるHQをいくつも読んでいるが、そして、事情も目新しくないが、それにしても、その接し方でヒロインが落ちるのが、読み手の気分としてはスッキリ出来ない。
そして、ついに、ベッドシーンで抵抗する気がなくなっているヒロインの感情の、その心境に至るプロセスが、解らない。いくら過去を説明されても。
それなのに、官能的な描写に戸惑いさえ覚えた。
ギリシア物、海運業で財を成したお金持ちの、不遜な人のあしらいを、弟で、と、兄で、と違いはあるのか?
弟に伏せられた事情があったことが発覚したからといって、放たれた数々の侮辱が無かったことにはならないのだ。
兄テオが、どういう気持ちで言っていたにせよ、攻撃した事実はあの執拗さによって、より強烈さとなって、私のテオ像として残ったから、実はーー云々はもう関係がないのだ。
それは、エーゲ海はサントリーニ島の強烈な日差しの明るさや、白い家々の美しさといった、自分の心に持つギリシアのイメージとかけ離れて、屈折した感情をただぶつけてきた男の、面倒臭い突っかかりに、根負けしたみたいにしか、感じ取れないのだ。
前半、「・・的」という言葉遣いが多いのも、何となく私のなかでは、ストーリー展開途中の引っ掛かりとして、消化しづらいものがあった。
被害者なのに加害者みたく扱われてヒロインが傷つけられるHQをいくつも読んでいるが、そして、事情も目新しくないが、それにしても、その接し方でヒロインが落ちるのが、読み手の気分としてはスッキリ出来ない。
そして、ついに、ベッドシーンで抵抗する気がなくなっているヒロインの感情の、その心境に至るプロセスが、解らない。いくら過去を説明されても。
それなのに、官能的な描写に戸惑いさえ覚えた。
ギリシア物、海運業で財を成したお金持ちの、不遜な人のあしらいを、弟で、と、兄で、と違いはあるのか?
弟に伏せられた事情があったことが発覚したからといって、放たれた数々の侮辱が無かったことにはならないのだ。
兄テオが、どういう気持ちで言っていたにせよ、攻撃した事実はあの執拗さによって、より強烈さとなって、私のテオ像として残ったから、実はーー云々はもう関係がないのだ。
それは、エーゲ海はサントリーニ島の強烈な日差しの明るさや、白い家々の美しさといった、自分の心に持つギリシアのイメージとかけ離れて、屈折した感情をただぶつけてきた男の、面倒臭い突っかかりに、根負けしたみたいにしか、感じ取れないのだ。
前半、「・・的」という言葉遣いが多いのも、何となく私のなかでは、ストーリー展開途中の引っ掛かりとして、消化しづらいものがあった。

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romance2 さん
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