恋っていうのは
」のレビュー

恋っていうのは

タクミユウ

星4,5。無色透明から?年後。

2017年5月2日
189ページ、1冊表題作(描き下ろし8p付)。

先日無色透明を読んで、あの独特の作風が好きだったので本作が気になっていました。

いや~、なんていうんでしょ。
この不思議な読み心地。。
微妙に読み手の望むような幸せには物足りないんだけど、そのもどかしい作風に味があって良いのかもしれない。

わかりやすいハピエンを期待する方には、評価低くなりそう。
あのわかりにくい無色透明が好きだった方には、ぜひオススメ!

時間的には無色透明のかなり後の話のようですが、物語はつながってないように見えてつながっています。
別々でも読めそうだけど、無色透明を読むと前作登場人物たちの複雑な心境がわかります。

本作読んで、無色透明をまた再読。。
読み返して、やっぱりいいわ~。。
ともっと好きになりました。
そうなったのか~、、とちょっと残念な気もしましたが。

この2作は全くタイプの違う話に見えますが、2冊で主人公の心境が見えてくるお話。
どちらかだけより、時間を置いてもよいから2冊とも読んで欲しい。
むしろ続けて2冊読むと片方の話をひきずって読み手の心境的には混乱するかもしれない。
2冊の間に時間があるよう、読み手も時間を置いて読んで納得できる部分がある気もする。

1冊としては無色透明よりよっぽど読みやすいまとまりなんでしょうが、あの万人受けしない2人だけの世界(価値観)のようなアクの強い話がかえってすごく良かったので、本作は逆に少し物足りなかった。

この2冊の間の話が欲しい!
というか、前作の後日談が欲しい!
て思うんだけど、この良くわかんない(微妙に納得いかない)感じのつながりが作者さんらしいのかな~?

独特な作風にはまってしまったので、応援もこめておまけ星5。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!