気高き愛人
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気高き愛人

ジャクリーン・バード/小林博美

まさに気高き愛人

ネタバレ
2017年5月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最低な父親と、病弱でも可愛らしい母を見てきたおかげで堅実でウブなサリー、強さを維持できるのは親友アルジャーノンのおかげでもあるのでしょうが憧れます。26歳という年齢からもそれなりに男性からのアプローチは受けていると思われ、それがザックのような男でも同じで容赦がない。それでもウブさはあって、ザックを悉く退けながらも惹かれていく様はまさしく彼女らしさを見て取ることができます。叩き上げのザックにとっては彼女のような存在は別格と映るのも頷けますから追いかけずにはいられない心情も手に取るようにわかります。そんなザックが振り回され自己嫌悪に陥り2度も叩かれて、もがいているシーンは大好物です。ああなんて気持ちがよいのでしょうか。誤解とはいえエンディングの「なら法廷で会いましょう」というサリーの言葉にはウットリしちゃいました。大好物なストーリーでした。
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