腹黒女を信じてる彼の目が覚めるまで





2017年5月18日
人物設定くっきりで、恋敵は相当に手強い。手荒なことを厭わない、目的のために手段を選ばない、危険この上ない。
そんなのを頼りにして信じきってる彼の目が、よくもまあヒロインを見出したものだと変な感心も。一目でヒロインを替え玉と見破りながらの、より、接触時間長かったほうの家庭教師さんの性悪度には、対照的に気付けないなんて!
目が節穴、なんてとこに収まらず、直感力が足りない人物だ、となってしまう。
一方、ヒロインは彼に対して当初から好感度高い。いいところをすぐに見つけて新しい上司、職場環境、住環境にも適応力抜群。気持ちよく仕事に取り組んで、前彼との一件から心機一転でいい再スタートが切れている。
早く慣れてもらうために自宅に招いてもらったと考えたとしても、それでも、他の要素でも相当に親しくしてもらってることは認識出来るはず。ヒロインは、彼が自分に対して表してるものを異性として見てくれた好意とは受け止めないのなら、なぜ、プライペートな企画にホイホイ乗っかるのか?
犬の件でも、そこまで歪んでる人物がそばに居れば、子どもが語らなくても、犬の様子で状況を周囲のものが察せるかと。
登場人物たちの作品全体を覆う無関心っぷりは、作劇のあざとさにも映る。
看護士さんの資格というのは国を跨いで有効かもしれないし、オランダが英語の通用する国だとは思うけれども、異国へ連れてく、その人物を選ぶ、妹が断れない、いずれの状況もどこか腑に落ちない流れのまま、話が組み立てられる。サスペンスのスパイスが子ども、ヒロイン、ワンちゃん、三者ともの身に危険が及ぶ雰囲気すら匂わせて、終始読み手の私を二人の愛の盛り上がりの場に立ち会わせてくれない。
家庭教師の、ヒロインを陥れる数々の言動が張りつめたストーリー展開には役立ったが、彼女の立ち位置はずっと不明。
恋愛関係になっておらず、プロポーズもないまま、家庭教師が妻の座を手中にしたかの発言をするというのも、妄想癖でもあるのかとそこも少々気味の悪さがある。
水着姿の唐突さも、泳ぎのお誘いから来るものであり、お断り出来る状況ではあったが、私には、その個人的な交際がセクハラすれすれに見えてしまう。そうでないことは話の筋から承知しているが、かたち、なんだか微妙に見えるのだ。
ともあれ幸せな二組が出来たことは喜ばしいのだがー
そんなのを頼りにして信じきってる彼の目が、よくもまあヒロインを見出したものだと変な感心も。一目でヒロインを替え玉と見破りながらの、より、接触時間長かったほうの家庭教師さんの性悪度には、対照的に気付けないなんて!
目が節穴、なんてとこに収まらず、直感力が足りない人物だ、となってしまう。
一方、ヒロインは彼に対して当初から好感度高い。いいところをすぐに見つけて新しい上司、職場環境、住環境にも適応力抜群。気持ちよく仕事に取り組んで、前彼との一件から心機一転でいい再スタートが切れている。
早く慣れてもらうために自宅に招いてもらったと考えたとしても、それでも、他の要素でも相当に親しくしてもらってることは認識出来るはず。ヒロインは、彼が自分に対して表してるものを異性として見てくれた好意とは受け止めないのなら、なぜ、プライペートな企画にホイホイ乗っかるのか?
犬の件でも、そこまで歪んでる人物がそばに居れば、子どもが語らなくても、犬の様子で状況を周囲のものが察せるかと。
登場人物たちの作品全体を覆う無関心っぷりは、作劇のあざとさにも映る。
看護士さんの資格というのは国を跨いで有効かもしれないし、オランダが英語の通用する国だとは思うけれども、異国へ連れてく、その人物を選ぶ、妹が断れない、いずれの状況もどこか腑に落ちない流れのまま、話が組み立てられる。サスペンスのスパイスが子ども、ヒロイン、ワンちゃん、三者ともの身に危険が及ぶ雰囲気すら匂わせて、終始読み手の私を二人の愛の盛り上がりの場に立ち会わせてくれない。
家庭教師の、ヒロインを陥れる数々の言動が張りつめたストーリー展開には役立ったが、彼女の立ち位置はずっと不明。
恋愛関係になっておらず、プロポーズもないまま、家庭教師が妻の座を手中にしたかの発言をするというのも、妄想癖でもあるのかとそこも少々気味の悪さがある。
水着姿の唐突さも、泳ぎのお誘いから来るものであり、お断り出来る状況ではあったが、私には、その個人的な交際がセクハラすれすれに見えてしまう。そうでないことは話の筋から承知しているが、かたち、なんだか微妙に見えるのだ。
ともあれ幸せな二組が出来たことは喜ばしいのだがー

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毒だみ茶 さん
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romance2 さん
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そめ さん
(女性/60代~) 総レビュー数:0件