このレビューはネタバレを含みます▼
特に冴えない人生で家族からも会社からも期待されずに生きてきたおじさん、犬屋敷。こういう人物が力を手に入れて正義のために行動していくとどうなるのか?ギャグなのか?と思いながら読むとなるほど、本人の言う通りまさに『この時のために生きてきた』のだとわかります。
理不尽で冴えない人生に生まれながらも彼の正義感は育まれ、そしていまの自分がある。その対比として人殺しをするヒロがいるのでしょう。機械として生きながらえたことの意味を確信できる強さを持った犬屋敷さん、あなたは素晴らしい大人です。じんわりと胸に広がる感動の熱をぜひ味わってほしい、おすすめの作品です。