現実





2017年5月30日
今まで読んできたBL小説は、切ないけど一気に読み切ってしまうほど話が綺麗で、どこか王道的で理想的なストーリー展開の物が多かったです。でもこの小説は、廣末の態度があまりに酷く、読む事を辞めようかと思う程でした。ただ、下巻まで読み進めていくにつれ、「あ、これが現実なんだろうな」と思うようになりました。今まで読んできた小説の中の綺麗な部分ばかりじゃなく、男性同士の恋愛や性的な部分がどうしても受け入れられない廣末の気持ちが、態度や言葉に表現されていて、今まで男性同士の恋愛に綺麗な純愛ばかりを妄想していた自分に、ガツンと横から殴られた様な思いでした。先が見たいと思う所で終わってしまったので、ぜひ続刊の小説も電子化して欲しいです。

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UM さん
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