スマ倫な彼女たち
」のレビュー

スマ倫な彼女たち

沖田龍児

最低な話だが作者に罪はない

2017年6月7日
主人公の既婚男性が6股する話。しかし肝心の主人公が別にイケメンでもない上に優柔不断なヘタレでどこが魅力的なのか全くわからない。破滅していくのだって自業自得だし。話題性を狙っているのかもしれないが、女としてはただただムカつくだけの読み物。元々作者さんは、登場人物は同じで、未来の自分の娘が主人公に会いに来て4人の女性の中から本当の母親を当てろ、間違ったら自分は生まれないというハートフルなストーリーにしたかったらしい。そっちの方が面白そう。女性誌っぽいという理由で編集者に却下されたのだとか。作者も最低な主人公だと思いながら描いているらしいので非難すべきなのはその編集者。描きたいものを描けない作者に同情した。ただ最後まで一気に読んでしまったのでイライラさせつつも読ませる力はある作品。ベッキーの不倫会見っぽいネタにはちょっと笑ってしまった。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!