ロスト・ラヴ
」のレビュー

ロスト・ラヴ

キャロル・モーティマー/小林博美

さすがのうまさ

2017年6月20日
著者のハーレクインの中では少し異色のこの作品。事故で重傷を負い、顔を整形して自分は死んだことにして第二の人生を踏み出す──と、なんとなくサスペンス仕立てですが、作中にあまりそういった面はありません。サスペンスにならないのはそもそもヒロインに復讐心がないからでしょう。あるのはただ息子への思い、そしてヒーローへの愛のみ。さまざまな人物のもつれていた糸がゆっくりとほどけて、家族の絆は強く結ばれていきます。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!