ジャッキーの気持ちがとてもよく伝わってきます。若さゆえの無知は許されるべきものであると考えていますが、非情なまでのレイフの仕打ちに涙が出てきます。ジャッキーの素直さや優しさを知っている人たちに支えられた彼女の新しい人生の作り方が、空想しても実現できる事ではないが、物語の中では出来てしまう。その爽快さは言うまでもありません。してやったりと拍手したいほど。けれど、子供の前でだけはそれは通じない複雑さを読めて、その方法は正解ではないとも分からせるのです。それぞれに事情はある。だからこそ、理解する努力を怠れば、望むものは目の前にあっても手にすることはできないのだなあと 改めて認識させられる物語でした。