フロム・グリーンキッチン
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フロム・グリーンキッチン

上田アキ

穏やかな日常系の物語です。

ネタバレ
2017年6月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1冊丸々表題作大人の日常系物語で何度読んでも素敵な作品です。スーパーの惣菜コーナーで働く名切と建築関係の会社で働く高野。タイトルから分かる様に美味しそうな料理がたくさん出てきてお腹が空きます(笑)そして物語には素敵なセリフやシーンも出てきます。レジのおばちゃんが言った【「相手の胃袋を掴む」「作るほうだって心を掴まれている」】名言だと思います!そして、2人が相手を思い静かに泣くシーンがたまりませんでした。声をあげて感情を露わに泣く姿にも心を打たれますが、静かに泣く姿はじわじわと読んでいるこちらの心にも感情が染み込んでくる様な気がします。 食べることは生きること、とても大切で素敵なことですね☆以前にも何回も読んだ気がするなぁ?と思っていたら読み切りバージョンが『エンドスタートライン』に収録されていたからだったんですね。読み切りがお好みだったらぜひ続きを読んで欲しいです☆余計なエピソードはなく、2人にピントを合わせて描かれています。部屋で過ごしている時は料理する音が聞こえて来たりや匂いが漂ってきそうな雰囲気です。
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