王太子殿下は囚われ姫を愛したくてたまらない
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王太子殿下は囚われ姫を愛したくてたまらない

pinori

王道なラブストリーです。

ネタバレ
2017年7月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインは,虐げられていたにも関わらず、逞しくしっかりした性格です。死を恐れず、王族としての誇りを忘れることなく、ある意味とっても男前です。ヒーローの女性不審も一気に吹き飛ばしてしまいます。ヒーローや周辺のキャラクター達はヒロインの人間性に惚れ込んでしまうようです。
この小説で感動したのは、ヒロインが穢れた王族の血を断つため、誰とも恋をせずに、一生を塔の中で過ごす覚悟をしていたが、ヒーローに巡り合い、愛し合い、それゆえ、ヒーローの足枷になることを避けようと、死を選ぼうとしたこと。そのときのヒロインの覚悟を表す告白に感動しました。
国を脱出するときなど、もっと劇的なエピソードでドラマチックだと面白かったと思います。ベリーズ文庫の新たなラブファンタジー部門なので今後も楽しみです。
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