怪盗王子に奪われて
」のレビュー

怪盗王子に奪われて

森山侑紀/吉崎ヤスミ

ヒーローが主役の話かな

ネタバレ
2017年8月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 230ページでした。美しさのあまり…母親と同じく男たらしに思われているヒロインと、めちゃめちゃ女たらしに振る舞っているヒーローが主役です。
前半は、『怪盗黒薔薇』が世間を賑わす中、読書が好きで賢い控え目なヒロインが(すごく可哀想な状況になっていて)女たらしすぎるヒーローと出会い、強引に連れて行かれるまでの話。
後半は、離れの城で一緒に過ごすうちに、ヒーローの本当の姿に気付き、怪盗黒薔薇の正体やその理由のアレコレや…、悪政に立ち向かい反旗を翻すヒーローに寄り添い一緒に立ち向かって、ラストにハッピーエンドになるまでの話です。
このお話はヒーローが放蕩者で女たらしを振る舞っている為か、けっこう脇役が活躍します。従僕・愛人達・将軍etc.…過去にヒーローに助けられた人達が一丸となって悪政に挑む話は格好良かったです!
異母兄王子を『下女の息子』と蔑んで口の悪いヒーローが悪役を一身に背負う兄弟愛にもジーンときました!
それに、実はヒロインに純愛だったヒーローの不器用な愛情表現が可愛かったです!
ただ、特に後半は、よく読まないと少しゴタゴタが多すぎて話が分からなくなります(苦笑)。そこら辺がー☆1かな。
いちゃラブな部分は控えめで、ラブストーリーと言うより、ヒーローの葛藤や活躍ストーリーを読む感じの作品でした。
それと、表紙よりも中の挿し絵がすごいキレイで良かったです☆彡

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