群青シネマ
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群青シネマ

都戸利津

素敵な人たち✩︎⡱

ネタバレ
2017年9月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんとなく読み始め、気付いたら自分の学生時代を重ねながら読んでいました。私は作中の時代の学生ではないけれど、郷愁にかられました。
「大人になるとそうだよなぁ。」とか、「あぁ、昔はそうだったなぁ。」なんて、共感してしまう作品。
作品は昭和30年代が舞台で、仲の良い男子学生3人が他校へ赴任してしまった恩師に、サプライズ(自主製作映画)を仕掛けるというもの。映画作りを通して失敗や焦り、相手を思っての嘘やそれを認められない潔癖さ等、男子学生3人は色んな感情を知り、それらの感情がなんなのか考えていくことになります。
なりますが、短編なので比較的ライトな仕上がりです。でもそのライトさが、若さというか彼らの素直さのような気もして、私は好きでした。
がむしゃらになること、些細なことで怒ったり、バカみたいに笑い転げたりすること…
大人になると、我慢や体裁が日常だったりするから、素直な感情の発露は中々難しかったりしますよね。
『もっともっと全力で今を楽しみなさい。』
そう言ってくれる先生、素敵だ〜!
『楽しいばかりじゃなかったけど、絶対に忘れない。これから先、何度も思い出すよ。』
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