盗賊王の純真~砂宮に愛は燃える~
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盗賊王の純真~砂宮に愛は燃える~

魚谷はづき/坂本あきら

ちょっとダークなアラビアン

ネタバレ
2017年9月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 295ページでした。キャラの好みによって評価が分かれそうな作品です。そして宝石ジャラジャラの煌びやかで美しい表紙につられて購入しましたが…中の挿し絵は別人が書いたの?ぐらいコミックっぽい絵で期待はずれでした。
ストーリーは、「幼い頃の淡い初恋をお互い忘れられなかった2人が、成長して皮肉な運命で再会してもう一度恋に落ち、ヒーローの負う悲惨な宿命に諍いながら立ち向かっていき、ついに幸せな未来をつかむ!!…といった、少し仰々しい感じのストーリーです。アラビアンだから色々『濃い』んですね(笑)。
舞台はヒーローが盗賊として住まう大きな洞窟がほとんど。小さな街のようになっていて、なぜそこに人々が暮らしているのか、ヒーローはなぜ盗賊になっているのか?etc.…。拉致されるように連れてこられたヒロインは最初はめっちゃ反発しますが、色々事情が分かってきてからはそこに馴染んできます。すごい気が強い系のヒロインかと思いきや…けっこう可愛くなって…キャラが豹変?!ですがそのほうが良かったです。
ヒーローは複雑な立場で苦労人です。人物像で言うと『少年のようなヒーロー』です。強くてカッコいいのに可愛く拗ねる、みたいな。
ストーリー中盤以降は、色んな誤解が解けて、不器用な主人公2人がラブラブになってからは、苦悩するばかりのヒーローもなぜか溺愛キャラになってきて面白かったかな。しかしよくキャラが変わる作品です(;^_^A。ラブ描写は2~3回あったかな?
ホントにレビューが書きにくい作品で(>.<)全然参考にならなかったと思いますけど…、よくある“シーク”とかの豪華なアラビアンでは無く、砂漠の砂まみれっぽい暑苦しい世界観です。私は☆3.5ぐらいの印象ですが、ちょっとダークな話が好きな方はハマる作品かなと思います☆彡
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