後ろの正面ひとりだけ【特典付き】
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後ろの正面ひとりだけ【特典付き】

安眠

サスペンスな秀逸

2017年9月27日
独特のクセがあって持ち味が気持ち悪い感覚のある作家さん。好き嫌いの好みというより、肌で感じる感覚の好き嫌い。気持ち的に、とか、生理的に、とかいう類の何かですね。感覚に訴えてくる類の話が得意な作家さんでしょうかね。なので、理解出来ない人は全く理解出来ない話が多いと思います。「最終的に何なの?結局、何がどうだったの??え、こんなオチ??」になっちゃうと思いますね。裏の裏、奥の奥まで深読み、ラスト1ページに至ってそして、その上で最初の前振りまで戻って再度思い返す、みたいな事をしなきゃ「ああ!こういうコトねー!」って解らない。どの作品もそんな感じ。感情表現云々を感じるのどうのこうの…より、頭の回転の速さや理解力の良さが求められる感じですかね。ミステリー小説みたいな感覚に近いかも。
あと、ホラーでも無いのにホラーみたいなちょっと背筋がぞわッな感覚もあるかな。
私的には全部の作品、表題にして一冊丸々で読ませてもらっても良かったです。短編にしておくには惜しい話ばかりだったから。
まあでも、多分、表題作が一番分かりにくかった話かもしれません。それに、最後のアレは自ら死を選んだように見せかけた殺人でもありますしね。生理的にダメだなと思う方が多い話なんじゃないかなと思います。
一番分かりやすい話はネトゲの話だと思う。実は相手はストーカーでしたオチですし。
作画については賛否両論分かれるだろうなぁ。画力無い、ヘタすぎ、って感じる方も多そう。
作品やストーリーについても以下同文。ちょっとクセの強い作家さんかもですね~😊💦
あと、エロ方面な作家さんでは無いかもです。期待しないで!な感じ。
私的にはどれもこれも良かったと思うけど。秀逸。奥深い深淵。
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