悪魔な夫と恋の魔法
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悪魔な夫と恋の魔法

荷鴣/DUO BRAND.

確かに好き嫌いは分かれそう

ネタバレ
2017年10月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ あんまりおどろおどろしくないソーニャですが、他のレーベルには出せない感じ、半分コメディです。ヒロインやヒーローに感情移入するのではなく、テレビの中の人たちを見る感じであれば凄く楽しめる作品です。もともと立ち読みで一話読んだ時からずっと読みたくて、電子で出るのを待ってました。ヒーローのロディは天使のようなヒロインである子爵令嬢のリズに一目惚れ。親友になろうと幼い頃から迫り、キスを強要し、挙げ句の果てには海外勉強にでる前日に幼いリズの処女を奪います。リズは当時13歳。一晩中抱かれたのが痛くて辛くて、(生理も来てない娘に無体を働いたヒーローも悪い)元々不思議ちゃん気味であった彼女は精霊信仰がある土壌も相まってか男性が悪魔に見えるようになり、次第に人間全体を怖がるように。悪魔祓いの出来る魔女の部屋を作り上げます。後半まで読んでいくとリズの完全天才肌な感じが分かり、色々謎が解けます。途中リズのぶっ飛んだ発想にんんん?!?!とさせられますが、他にないヒロインで展開が読めなくて個人的にはとても面白かったです。普通の令嬢ではなく、本当にぶっ飛んでます。ただ細かいところのフォローがもっとあったらよかったな‥イノセンスの形状の謎とか。愛の形なのかしら。ロディでさえリズに若干引くシーンもありつつ、返事のないラブレターを3年100通以上出すのはソーニャのヒーローと言うべき天晴れです。リズが容姿とよき父と夫に囲まれていてよかった。普通の令嬢ができることは全てペケだから普通の容姿だったらヤバかったぞ。
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