このレビューはネタバレを含みます▼
田舎の夏の景色が眼に浮かぶ美しい描写、あかりと飴屋のおとなりさんならではの絶妙な距離感にはヤキモキするやらキュンとするやら、大人のしっとりした掛け合いや我慢などがいやらしくなくとっっても素敵でした!読み応え十分。また読み返したいです。職業に関してきちんとお勉強され取材されたのか、染色や株に関してもすごく丁寧な説明で、これくらいされると物語に説得力が増します。あかりと飴屋の仕事を取り巻く環境が身近に感じました。あかりはしっかりとした芯のある女性ながら脆さもあり、真面目すぎるのが玉に瑕というか‥元上司との別れがそれ程まで手痛かったかという頑なさには、友達だったらそんな気にせんでええのに!自信持ちなよ!と言いたい。飴屋くんかっこいいです。好きになっちゃいます。あかりへの執着心がもう、すんごいいい。陥落するわ。あかりがもたれかかれるくらい器の大きい男であろうといるところには大変男らしさを感じます。このカップル近くにいて欲しいです。愛でたい。なんてバランスがいいんでしょう。2人ともとても好感が持てました。