僕らの食卓
」のレビュー

僕らの食卓

三田織

癒されたい時に読み返してます

ネタバレ
2017年10月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小さい時に養子先の義理の兄や姉から心無い言葉を言われてきたせいで人と一緒に食事をとる事が怖いと感じてるサラリーマンが、ある日おにぎりが縁でとある年の差兄弟と知り合います。仲の良い兄弟でお母さんを亡くしているのですが、とても暖かな家族。ちょっと変わってるお父さんと家族思いの兄、とても愛らしい弟はサラリーマンを暖かく受け入れて彼はその家族と一緒に過ごす内に自分の居場所を見つけていきます。基本的には穏やかなペースで過ぎていくストーリーで、平穏な生活がとても幸せそうで良かったです。元凶の義理兄は大人になった今もサラリーマンに素っ気ない態度で、家族として見てない感じでした…その後も義理兄が彼女らしき人と楽しそうに一緒にいる姿をサラリーマンは見かけたりして、サラリーマンの気持ちを考えるとやっぱり切ない。子供心に急に兄弟が増えて親を取られるような気持ちになったりするのは分かるけど、自己中発言で相手を傷付けてきた事にも気付かず、心の狭そうな義理兄がその彼女らしき人を大切にしてるのか疑問…過去を忘れることはないかも知れないけど縁あって出会った大切な人達と一緒にずっと楽しく幸せに生きて行く事でしょう。心のあたたまる素敵な作品でした。
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