女帝花舞
」のレビュー

女帝花舞

和気一作/倉科遼

女帝とセットで読むのがお薦め

ネタバレ
2017年10月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初代女帝には劣るものの面白かった。政治がらみとヤクザがらみが多いのがちょっと残念だけど。綾香の時は他のホステスやお客さんの話もあったし、人間的な器でも母に軍配かな。
最後が駆け足で水戸黄門かよ!って解決のしかたでイマイチだし、アッサリ芸妓を辞めたのもビックリ。10年くらいしか芸舞妓してないのに女帝だの母を越えただのはちょっと無理矢理かな…。
でも明日香が康平と結ばれて良かった!武士が生きていたらどうなってたか解らないけど、康平は女帝シリーズの数少ない普通の子なので、何となく応援したくなった(笑)
激動の人生だった綾香も、最後は普通のお婆ちゃんとして生きていけそうでホッとした。きっと家族の暖かみは、綾香が何より欲しかったものだろうから。ラストの感慨も前作を知ってるとひとしおなので、女帝とセットで読むのがお薦め。
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