このレビューはネタバレを含みます▼
2人の少年の、可愛い恋物語かなと読んでいたら、地域活性化を考える教師、恋を信じていたお姉さん、違う世界で戸惑う先輩、都会から来た青年、戦争を経験した老人…狭くて何もないはずの田舎なのに、そこには歴史と経験が溢れていて、それらを受け止めた少年たちが、自分達の好きって何か、ずっと好きでいる証明は何かを深く広く考える話になっていき、非常に読み応えある物語だった。最後に2人が出した答え、特にバス停の解決方法が素敵。きっと彼らは、影響を受けた人たちに、直接会いに行くことがなくても、ちゃんと答えを返していくんだろうなあ。