愛夜一夜 捧げられたウェディング
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愛夜一夜 捧げられたウェディング

麻生ミカリ/天野ちぎり

耐え忍ぶヒロイン系が好きな方にオススメ

ネタバレ
2017年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 249ページでした。砂漠に囲まれた国が舞台です。災いをもたらす星が現れてから雨が降らず、このままでは枯渇して国が滅びる事になるので、生贄を捧げようと国が画策しますが、それに反対する王子は他の方法は無いのか苦悩し抗う…といったストーリーが主軸です。
案の定、その生贄に選ばれてしまったのがヒロインで(笑)…金の王子と皆から憧れられ崇拝されるスーパーヒーローに愛されて、最後まで溺愛されるという甘い部分がストーリーに上乗せされています。
 アラビアンなので、占術や神鳥などが出てきて、ラストだけは特にファンタジー要素満載なハッピーエンドになります。
 ヒロインは貧しい暮らしをしていた踊り子で平民ですが、捨て子で色が白く美しいので好色な男達に狙われて可哀想な境遇です。生贄とは知らずに王宮に連れて来られたとはいえ…国民的ヒーローに愛されて、結果的にはシンデレラストーリーになるのかな(^-^)。かなり耐え忍ぶ系のヒロインです。ヒロイン像の好みで評価が分かれるかも?。私はその健気さにウルッときました。
 ☆3なのは…何というか…全然違うんですけど、手塚治虫氏の火の鳥みたいなイメージというか…古代の神話チックな感じで感情移入できなかった…かな。ラブ描写に関しても…生贄は純潔と決まってるので、最後まで一線は越えない所も物足りなかったかな。全体的に【悪くは無いけど物足りない】と感じた作品でした。天野さんの絵は素敵なんですけどね~☆彡
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