神泉の巫女姫
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神泉の巫女姫

芹名りせ/すがはらりゅう

☆3.5ぐらいの中華ファンタジー

ネタバレ
2017年11月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 364ページでした。けっこう長いです。内容は、まさに中華ファンタジーですが…漢字が多くて最初に読んだ時は何だか疲れてしまい、途中から飛ばし読みしたので内容がさっぱり分からなかったんですが、今回再チャレンジしました。
 内容は…、田舎貴族のヒロインの額に、ある日突然『星印』が現れて巫女姫になります。宮殿に召されて『神泉』に祈りを捧げ、枯渇している国に雨を降らせるように頑張りながら、謎めいているヒーローに出会って惹かれ合い、後宮の妃からの嫌がらせに負けず真の巫女姫になっていく…というストーリーでした。
 読み返して思ったんですが、やっぱり中盤まではちょっと退屈です。謎めいているヒーローの正体はかなり後半まで明かされないし、それがファンタジー要素と相まって、よけいに謎というか…分かりにくい!(苦笑)
作者さんの後書きに、なかなか書き進めなかったとありましたが…分かる気がする(^-^;)。
後半からは登場人物のキャラや立ち位置も把握できてきて読みやすくなりました。最初はヒーローが皇帝だったというパターンなのかと思いましたが、さすがファンタジーだけあって『ああ、そういう事ね』と納得しました(笑)。
ヒロインは幼さを残す美少女ですが、可愛い感じのキャラで一生懸命ひたむきな性格です。巫女姫になったからと言って何をしたらいいか分からないので、とりあえず水たまりのような神泉にお祈りする所も微笑ましかったです。
 退屈な前半が勿体ない作品だなと感じたのですが、ページ数が多いので、おまけで☆4にしておきます(苦笑)。
ちなみに…ヒロインに毒舌で手厳しい宦官と、皇帝の形だけの妃のスピンオフが【天佑の綺羅姫】として出ているみたいです。まだ読んでませんが、毒舌とお茶目な皇妃という設定を思うとこっちの方が面白そうかも?

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