火傷と爪痕
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火傷と爪痕

雨隠ギド

「青年発火点」スピンオフ 特別にしたい…

2017年11月21日
「火傷と爪痕」
前作「青年発火点」にでてきた学の叔父・古賀と作家・名島のお話です。こちらのみ読んでも関連性はあまりないので大丈夫です。学と山隈もちらっと顔見せ程度に出てきます。名島のデビュー作でありヒット作である「落葉」を背景に、二人の過去や弱さ、不器用さが絡まり、お話が進みます。セリフが時に文学的で、ぐっと心に響いてきます。BLらしさからいくと、少し物足りないかも知れませんが、ラストまで読んで振り返ると、秀逸なタイトルやストーリー運びに納得させられます。続く「青い鳥より」に二人のお話の続編があるとのことなので、そちらも読んでみたいと思います。

「エピローグ」13ページ
一生に一度を…。
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