風と木の詩
」のレビュー

風と木の詩

竹宮惠子

美しく哀しい

2017年12月2日
初めて読んだときはBLというジャンルもない頃で、大変衝撃を受けました。美しすぎて、哀しすぎる。運命のような出会い、二人の生い立ちや両親とその人生、そして行く末。とりまく人達が二人に関わることで、その人の本質があぶり出される。優秀さと賢さ、人を魅了する素質、熱い友情、幸せなひととき。若すぎることと経済的基盤のなさ。愛する純粋な思いと、どうすることもできないこと。切なく苦しくなる描写もありますが、長く愛される優れた作品です。
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