償いの婚礼
」のレビュー

償いの婚礼

華藤えれな/北沢きょう

手抜き作品ですね

ネタバレ
2017年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買いです。
作品を読みながら何度も作者の確認をせずにはいられませんでした。華藤先生といえば、とても丁寧な情景描写や心理描写が印象的な作者さんなんですが。

受けは攻めの経営する病院で錬修しに来ている日本人の外科医。ある日攻めの妹が強盗殺人に遭い殺されてしまうのですが、何故か受けが犯人に仕立てあげられ攻めに誤解され、復讐されるというストーリーです。

このお話、キャラクターやストーリーの構成に大きなブレがあり、正直読むのがしんどかったです。
冒頭に攻めとの結婚式シーンがあるのですが、中盤でも全く同じシーンが出てきます。正直同じシーンを何度も読まされるのは苦痛を感じます。物語の中でもそこまで重要となる部分でもありません。
また受けは一度捕まっていますが脱獄し、マフィア関連の診療所で闇医者をしています。肝が座っているようなのですが、攻めの復讐により早々に情緒不安定となったり。
攻めも受けを好きだったはずなのに妹可愛さで受けの訴えは一切聞きません。なのに、真犯人が捕まったら手のひらを返したような態度と言葉。
他にもマフィアだとか王族だとかカジノ王だとか出てきますが中途半端な謎だけ残して終わり。え?何だったの、あの人達は??となりました。
散々受けが苦しんだ原因の犯罪についてもあっさりいつの間にか解決済になっていて拍子抜けというか、読者だけ置いてけぼりを喰らった感じでした。
とにかく華藤先生の作品とは思えないほどに文章も中身も稚拙でスマホからデータを消したくらいです。
いやぁ本当、これ手抜きでしょ?と断言できるほどの作品でした。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!