このレビューはネタバレを含みます▼
とても良かったです。
天性の天真爛漫さで人や欲望に素直な受け。
朴訥だけれどほっとけない不憫な片想いの攻め。
受けは可愛いらしい見た目と多感な年齢、性格も相まって色んな人から好かれます。
ハラハラする程の純粋さと好奇心からいろんな刺激を楽しむ姿が、危なっかしい10代を良く描いていると思いました。
彼らを取り巻く世界がリアルで普通の作家ではないなと思います。
人生の山あり谷ありを見た人が描いてる作品だと思います。
それなのに、どうしてこんなにピュアな心を描けるのでしょうか。
危険な闇と怖いくらいに綺麗な心を同時に住まわせる世界に浸れる作品です。
攻めの目線からは、その後の心情は描かれていませんがきっとまたそのポーカーフェイスで色んな事を思っているのだろうと思います。
行間を押し付けられたわけでもなく、ちゃんと読み手側が汲み取って読後感を楽しめる終わり方でした。