このレビューはネタバレを含みます▼
ダヴィンチのサイトで紹介されていて、自分の体験と同じなのか興味を持ち読みました。
私が経験したのは、今から30年くらい前のことです。
母が不安定な精神状態からこの宗教にのめり込み、
集会に連れられ、聖書の研究も行っていました。
そういえばなぜか、集会にはスカートやワンピースで
パンツスタイルは不可とされていました。
兄弟姉妹、長老(王国会館の長的な男性)は、みんな温和で柔和な方ばかり。
誕生日やクリスマスはなく、あけましておめでとうも言えず、学校での状況もほぼ同じでした。
世の中の快楽を伴う楽しげなことや、活動を反対する人はすべて「サタン」、
エバ(イブではなくエバでした)をそそのかした蛇と同じとされていました。
聖書の研究は、質問に対し、冊子ものみの塔や、めざめよ!に書かれている文章から正解を見つけ、
声に出して短い文章を自分で読み上げるため
もはや洗脳やマインドコントロールと同様です。
私の場合、ムチはベルトの時もありましたが
つっかえ棒などのプラスチックの細い棒が多く
振り上げるとかなりしなるため、みみず腫に血がにじみ、
衣類が擦れるのも痛く、座ることができませんでした。
泣くとさらに叩かれるため、すすり泣きしか出来ず
今でも声を出して泣くことはできません。
集会中に泣いた幼い弟が突然、姉妹(別の信者。他人です)に別室へ連れていかれムチで叩かれる、ということもありました。
恐ろしいのは、それが躾であると信じてしまうこと。
成人し、やっとあれは「ぎゃくたい」(漢字だと投稿できませんでした)であったと認識できました。
今のエホバの証人の状況がどうであろうと関係ないし、どうでもいい。
これらは実際にあったことで、大人になった今、
何らかの弊害が出ていることは確かなんです。
もう一切あの団体に関わりたくないし、リサーチなんてとんでもない。
作者の方も、同じ気持ちなんだと思います。