間の楔
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間の楔

吉原理恵子

元は一冊のハードカバー本

2018年1月10日
だったんです。私が手に入れた頃は。成美堂出版という所から1990年に出版されました。勿論、June掲載を経てです。その一冊は最高でした。たった一冊分の中に世界をなんなく描けてしまう吉原先生に惚れてしまいました。主人公の葛藤は生々しく、躍動感溢れていました(私的には先生の擬音の使い方は非常に特徴的で好きです。)当時、小学生でしたが…(*´ω`*)あれから数十年、原作は行方不明に。この文庫本が出ていたため、買いました。
のばすように言われたのか、作者自身の意図なのかはわかりませんが、文庫本はくどく感じます。
ある意味、間の楔ファンは狂喜するほど綿密に書かれています。二重螺旋同様に、くどさが目につきますが、ストーリー、キャラ、世界観は出版された当時を考えればまさに先駆であった事は間違いありません。その事を念頭に文庫本を読むと少しは読みやすくなるかもしれません。
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