賢い犬リリエンタール
」のレビュー

賢い犬リリエンタール

葦原大介

児童文学のような読み心地

2018年1月11日
雑誌掲載時、楽しみにしていた作品です。毒やらエロやらが一切ない、発想力・構成力で読ませる、少し不思議な日常系SFファンタジー。児童文学のような読み心地が好きで、小学生男子に読んで欲しい真っ当さを感じてました。しかしそれ故に、例えば中高生や20代の読者にはあまりウケなかっただろうなあ、と思ったりw
全四巻という短いお話ですし、ジャンプにありがちなテコ入れによる急な方向転換も無いのでw、最初の絵本の回で魅力を感じることが出来たなら、最後までサクッと楽しめると思います。
リリエンタールは、ちょっと空回り気味だけど情にあつく優しいわんこ。彼が、失敗したり怖い目にあったりして落ち込んだ人にかける言葉はいつも素晴らしい。とても純粋で、シンプルで、あたたかくて力強い…こんなふうに人を元気づけてあげられたらなぁ、と思います。憧れるぜ!
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!