ふらちな刑事さん
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ふらちな刑事さん

日野雄飛

実質3.5かな…

2018年1月23日
評価割れてますね!w皆さま仰ってますが、人を選ぶ作品です。それもこう…BLとしての作風だとか設定だとか、そういう好み部分もさることながら、そういうんじゃない部分でも人を選ぶ感じ。
ヤクザものって、BLTL青年漫画問わず、ある程度需要あるジャンルですよね。でもTLのヤクザなんかはほぼファンタジーwで、なんつうか、アウトローな魅力=ヤクザなだけでヤクザ成分の描写はヤクザ同士の抗争とかそんな程度が普通です。だって本当にゲスな部分は恋愛モノには邪魔だし、別にわざわざ見たくない。でもこの作品は、その『わざわざ見たくない、恋愛モノには邪魔な部分』をたまに挟んで来て、それが本当に、普通にゲスで不快なんです。そりゃヤクザなんだから善人な訳ないんだけどさぁ…結構ちゃんとエグい。そして刑事さん(受け)の方もね、ちょっと感情の壊れた人で。最後まで読めば多分そうしなきゃ持たなかったんだろうな、と思えなくもないのですが、最初はヤクザさん(攻め)との関係も、正義の為なんだか依存症なんだかよくわからない感じでした。見たくないゲス描写と受けの静かな壊れっぷり、その二点が、受け付けない人には受け付けないだろうなぁ、と思います。
作家さんご自身が後書きで『言ってる事と思ってる事とやってる事と自覚してない本音の感情がちぐはぐしてる感じを描きたかった』、『善悪やら倫理やらに関しては読んだ人がところどころモヤモヤしてくれたらいいな〜と思う』と書いてらっしゃってて、つまり意識してそう描かれている訳で、狙い通り描けるだけの実力のある方なんだなーと思いました。ワタクシなんぞ、まんまとモヤモヤしましたからねww
ただ。BL的な部分…ずばりヤッてる時は二人ともなんか妙に…可愛いんですwヤクザさんも行為においてはかなりノーマルというか常識的で乙女思考だしw、刑事さんは男経験無いって設定のくせにすぐトロットロのぐずぐずになっちゃうし、結局両片想いだしさ…なんなん君らww
モヤモヤと萌えの天秤が、どちらに傾くか。そこが評価の分かれ所なのかなぁ。ワタクシは両片想いとオールバックが大好物なんで、モヤモヤしたものの萌えの勝ちでした!
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