ふったらどしゃぶり When it rains, it pours
まさに"ふったら土砂降り"





2018年1月26日
『降れば土砂降り』というのは英語のことわざだったんですね。整と一顕にはそれぞれに大切に想う相手がいて、表面上は穏やかな日常でも"求められない"寂しさや苦しみに苦悩する2人。そんな想いに耐えきれず心と身体を一気に決壊させてしまってからはほんとに土砂降り状態でした。整も一顕もそれぞれのパートナーにも複雑な感情やいろいろな葛藤があって、それぞれの立場で共感できました。『性』というドロドロとしたテーマをここまでリアルに丁寧に掘り下げた作品に出会えて満足です。"肯定されたい"という一顕の想いが痛いほど伝わってきました。重くなりがちなテーマですが、2人の絶妙なやりとりが小気味よくて最後まで無理なく読めました。

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tom さん
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