イエスかノーかが好きで、本作もキャンペーン中に購入してあったものの、どうにも重た切なそうで放置してました。で、読み始めてみたら何てことはない、一気に読んでしまいました(笑)。たしかに前半は、え、これBLか?っていうほどに男(攻め)女カップルの様子が紡がれてますが、それが逆にこっからどうやって一顕と整がBL展開になるのかが気になって仕方なくどんどん読み進め、で、後半は、待ってましたのBL展開で萌えも増え読み進めるという。上手いですね。文章も展開も。ただ、私は大丈夫でしたが、性欲と恋愛感情(愛情)の関係性や必要性の有無あたりが主題となっているため、男女カップルの話も他のBL小説と比べ物にならないくらい頁数割かれています。そこが、受け付けない人も多いかもしれないです。あと、けっこう読みながら色々考えさせられるくらいにリアルな純文学的側面が多分にありながら、やはりBLラノベということでファンタジー(整が初めての割に喘ぎまくるとか、数時間後には元気に出社するとか、ノンケの割に急展開…とか)も混在し、そこが嫌な人は嫌かもしれないです。基本リアルな分、普段はスルーできる程度のファンタジーが妙に目につくところと、NLでやってくれ的要素が多いところが許せそうなら、文句なくお薦めできる作品です。ナイトガーデンは速読しました(笑)。和章さんはあれだけヤンデレだったのに一年くらいで他の男に「好き」とか言うのが受け入れられず(お前が依存対象変えただけだろと)、降ったら~の方ではそんなに嫌いじゃなかったのにスピンオフでちょっと嫌いになりました(笑)あと整はチラッとだけ出てくるものの後日談的要素もなく、残念。和章のような立ち位置だった人のスピンオフは自分には合わないことがよくわかった一冊でした(笑)