屍町アンデッド
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屍町アンデッド

磐秋ハル

面白い

ネタバレ
2018年2月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 評価が低かったので購入を迷い、取り敢えず試し読みから始め、既刊全て購入。
ホラーだけどヒューマンドラマ的な要素の方が強いかな…と。
ホラーはとにかくグロくしとけば良いと思ってる作者が多いので、作画も荒く汚い。

でも、この作者はそう言った風潮もなく、グロいのが好きじゃない私には丁度良いです。
イラストも綺麗なので見やすい。

箱の人間の名前が独特で(コードネームらしい)、最初は読み方に違和感がありましたが、まぁそのまま読めば良いのでそのうち慣れます。

内容は、屍体化(いわゆるゾンビ)した妹を治そうと必死な兄(主人公)の話…と至ってシンプルです。
そこに『箱』の人間が絡んできて、話を複雑にしていますが、理解出来ない程ではない。
箱って何?と書いてる人もいるけど、普通に読んでれば早期に箱の謎は分かります。
私は試し読みの時点で箱とは何か、大方は理解出来ました。

ただ、箱の人間の目的は3巻まで読んでも未だ良く分かりません。
表向きは『屍体化した人達の治療』となっているけど、本当は『屍体を増やして何かをする』のが目的なのでは…と思わせるような描写もあり。
人によって全然思惑が違うみたいで、それがより箱で働く人間達の関係を複雑化している。
主人公がそれに飲み込まれるのか、抗うのか今後の展開が気になる所です。
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