それに名前をつけるなら
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それに名前をつけるなら

鮎川ハル

立ち読みで一目惚れ♪ とても面白いお話

ネタバレ
2018年2月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごく好き〜。立ち読み増量中で何気なく開いて見たら、スタートから引き込まれそのまま購入。読み終わってまた最初から読み直したくなり危うく無限ループにはまるところだった(笑)

お話はオープンキャンパスで知り合った二人、高1のウブな体育会系 佐野×イケメンでモテモテの大学1年 藤田。女子にモテたい さのちんは、初対面の藤田が眩しく師匠と崇める。その後、彼氏に振られて号泣する師匠 藤田と偶然再会する。

これ、さのちんの童貞力がすごく面白い。ウブな素直な子でイチイチ感動したり素朴な疑問が持てる。女子にモテたいはずなのに男同士の関係や藤田に惹かれていく戸惑いや潔さが誠実で良かった〜

一方の師匠藤田は、塾の先生だった彼氏に二股をかけられた挙句に相手の女子高生の妊娠の為結婚を理由に捨てられる。恋愛の結末がひどくて気の毒。街で泣いているところをさのちんに助けられて、軽いノリでオレで童貞切っちゃう?と誘い身体の関係に。彼氏にひどい裏切りを受けた藤田にはさのちんの素直な初々しさが薬になったのかな。いずれ女の子と恋愛するさのちんの事を想い、踏め込めないもどかしさも良かった。

誤解や遠慮ですれ違い、互いに切り捨てられない展開がいい〜。さりげない台詞と間が絶妙で。映画館のシーンから気持ちが重なるまでの展開はすごくオリジナリティがありとても好き。

感激屋のさのちんに振り回されそうなラブラブな二人が夢の国デートしてるのを妄想しつつ、やっぱり二人の巻き起こす面白そうな後日談は見てみたいな〜
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